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  3. タデウシュ・カントル関連映像上映会
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  3. タデウシュ・カントル関連映像上映会

イベントについて

ABOUT THE EVENT

『死の教室』
1976年/75分/アンジェイ・ワイダ撮影/TVP/字幕翻訳 関口時正
日時:10/10(土)13:00~
会場:京都芸術センター 講堂
カントルの代表作の一つ、世界中で1500回以上演じられた。初演は1975年11月15日。失われた幼年時代や記憶に基づく物語であり、誰もそこに戻ることはできない。古びた木製の机や椅子の並ぶ狭い教室へ、老いた生徒らが自らの分身である人形を携えて入ってくる。かつて流行ったワルツ・フランソワが繰り返し流れ、第一次世界大戦の開幕を告げる新聞が読み上げられる。カントル自身の記憶と、ユダヤ人が第二次世界大戦中に蒙った悲劇とが重なりつつ示される。

クリコタージュ『こぞの雪は今いずこ』
1984年/33分/アンジェイ・サピヤ撮影/WFO
日時:10/23(金)15:00~/17:20〜
会場:京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA
カントルによるコメント:「クリコタージュは、劇団クリコ2の経験と、この劇団によって考察、実践されてきた演技法とから派生したある種の活動である。クリコタージュは、ハプニングではない。つまり、ハプニングが持つ、観客の参加を受け入れることのできるような「開かれたかたち」を持たない。クリコタージュは、今日世界中に普及した「パフォーマンス」ではない。パフォーマンスでは、ほとんどの場合、現実の空間において、それぞれ固有の生物学と自然を持った人間の肉体を通じて、純粋主義的かつ抽象的な志向を表そうとする。その純粋主義的な志向を、生物学的、感情的、心理的、幻惑的な「不浄な」状態が持つ危険から守ろうとして-「パフォーマンス」は最小限の意味性をめざそうとする。発明された当初大きな意義を持っていたこの最小限の意味性は、時が経つにつれて―濫用の場となり、一切のリスクなしに適用されるどこにでもある手法となってしまった。クリコタージュは、感情的な状態や強い緊張を放棄しない。クリコタージュは、あらゆる「ストーリー」の制約から解き放たれたリアリティ[そのもの]を扱う。想像力によって切り取られてきた、あらゆる因習や[健全なる]良識をあざ嗤う」。(関口時正訳)

「ヴィエロポーレ、ヴィエロポーレ」
1983年/86分/スタニスワフ・ザヨンチュコフスキ撮影/TVP/字幕翻訳 津田晃岐
日時:10/23(金)15:40~/18:00~
会場:京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA
初演は1980年6月23日、フロレンス(イタリア)にて。舞台はカントルの故郷、ヴィエロポーレ・スクシンスキェの教区教会。司祭はカントルの祖母の兄弟、ユゼフ・ラドニェヴィチ神父であった。この町でカントルの両親が出会い、彼が誕生し、6歳までを過ごした。第一次世界大戦に従軍した父、マリアン・カントルが軍服姿で前列に座る集合写真のイメージからこの物語は出発している。撮影のためのダゲレオタイプのカメラがマシンガンに変化する。カントルの幼少時の記憶において、強烈な印象を残したのは司祭の死である。司祭館の彼の部屋にて不慮の事故で息を引き取った司祭の裸の足は彼の目に焼き付いた。「想像力の小部屋」でカントルの親族たちを巡って起きる様々な事件は、多くの比喩に満ち、キリストの受難とも重なりながら戦争や死の記憶を蘇らせる。

「くたばれ!芸術家」
1986年/77分/スタニスワフ・ザヨンチュコフスキ撮影/TVP
日時:10/25(日)13:00〜/16:00〜
会場:京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA
初演は1985年ニュルンベルク、ドイツ。タイトルは、カントルがよく口にしたエピソード、パリの画廊の入る建物の隣人が建て替えに同意せず、抗議の意味でよくこう叫んでいた、ということに由来する。また、ドイツの高名な彫刻家、ヴィト・シュトフォシュ(1450頃-1533、クラクフ中央広場の聖マリア教会聖堂内の木彫祭壇制作などで知られる)が、故郷ニュルンベルクへ戻った際、偽造のため罰せられて両頬に焼き印を押された、という事件に想を得ており、カントルはここから芸術家と社会との軋轢、葛藤、対立というテーマを導いた。また「レビュー」という副題を持つこの作品では、子ども時代の思い出、過去の記憶、死と埋葬、ヴィト・シュトフォシュへの連関などが見られる。

「私は二度とここには戻らない」
1990年/81分/アンジェイ・サピヤ撮影/TVP/字幕翻訳 津田晃岐
日時:10/25(日)14:30〜/17:30〜
会場:京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA
「私は二度とここには戻らない」は、カントルがクリコ2と共に仕上げた最後の演劇作品となった。初演は1988年4月23日ミラノ。これ以前の作品のようにカントルが舞台に存在するだけでなく、カントル自身が「私」の役割を演じている点で注目される。カントルの過去の演劇作品の様々な場面の引用からなる記憶のコラージュ作品でもある。俳優たちは演劇の中で役割を変えてゆく様子は、カントルが戦争中に上演した「オデュッセウスの帰還」を連想させる。カントル自身の録音された声で、オシフィエンチム強制収容所での父の死について語られる。カントルの演劇作品の総集編とも呼べる。

「今日は私の誕生日」
1991年/77分/スタニスワフ・ザヨンチュコフスキ撮影/OTV
日時:11/3(火・祝)13:00〜/16:00〜
会場:京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA
1990年12月8日、クリコ2による初演を目前にして最後のリハーサル後にカントルは倒れ、そのまま帰らぬ人となった。劇中でカントル自身が「想像力の貧しい小部屋」の主を演じ、彼の75才の誕生日を祝うはずだった。彼の没後、1991年1月にトゥルーズとパリにて初演。カントル自身の生い立ち、記憶、家族や友人たちの登場する自伝的要素の強い作品である。また、自身の絵画作品についても初めて演劇の中ではっきりと取り上げた。舞台は画家のアトリエであり、自画像を描くように演劇が進行し、カントル自身が録音した、テキストを読み上げる声が俳優の声と重複する;「私は再び「舞台にいる」。あなた方にも私自身にも、この習性をはっきりと説明することは決してできないだろう。実際のところ、これは舞台ではなくて境界なのだ」。カントル亡き後に演じられた舞台では、カントルの代わりに椅子が一脚置かれていた。

「カントル」
1985年/75分/アンジェイ・サピヤ撮影/TVP/WFO
日時:11/3(火・祝)14:30~/17:30〜
会場:京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA
カントルの生涯を紹介するドキュメンタリー。カントル自身へのインタビューも交えながら、美術、演劇、ハプニングなど様々な分野を往還しつつ活躍したカントル像に迫る。75分の映像から16分を抜粋編集したクリコテカによる要約版は展覧会場にて上映中。

【関連イベント】

16th MEDIA ART BIENNALE WRO2015 TEST EXPOSURE

日時:11/3(火・祝)(ループ再生)
ポーランド、ブロツワフメディアアートセンターにて隔年開催されている「WROメディアアート祭」2015のアーカイブ映像を上映します。

1.
MINIMAL AND MEDIUM

REIGN OF SILENCE, Lukas Marxt (AT), 2013, 7:20
TERYTORIA, Maria Stożek (PL), 2014, 5:27
PAINTER’S PAINTING, Wojciech Gilewicz (PL), 2015, 8:00
MINIMAL VANDALISM, Kay Walkowiak (AT), 2013, 3:49
BALOON TRILOGY: (part 2) Nirvana, Vanita Gupta (IN), 2012, 2:23
GOOGLE 03 – SO RUDE, SO POORE, SO HOT, Borja Rodriguez Alonso (ES), 2013, 5:28
NAMEDROPPING, Antje Seeger (DE), video, 2014, 4:02

2. DESTROY IT YOURSELF
UNISONO, Alessandro Fonte (IT), 2013, 2:37
from the series DIY:DISTROY IT YOURSELF, Maciej Olszewski (PL), 2014, 6:00
DÉMONTABLE, Douwe Dijkstra (NL), 2014, 12:06
LUCHA LIBRE, Julia Kurek (PL), 2014, 14:46
GOOD SHAPE, Agata Kus (PL), 2014, 2:27
AFTERBEFORE, Joanna Zemanek (PL), 2014, 2:27
WITH OUTTHURST ARM, Anna Hawkins (CA), 2014, 4:58
NATURA PIEKŁA (NATURE OF HELL), Alexander Pawlik (PL), 2014, 3:55

 

【注意】※イベントは料金無料、予約不要
※諸般の事情のため変更をする場合がございます。 詳しくはお問い合わせください。

日時
2015年10月10日(土)- 11月3日(火・祝)
お問い合わせ
@KCUA TEL: 075-253-1509 MAIL: gallery@kcua.ac.jp
Date(s)
2015年10月10日(土)- 11月3日(火・祝)
Contact
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