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  3. William Blake as an Engraver

展覧会について

ABOUT THE EXHIBITION

イギリスの画家・詩人として知られるウィリアム・ブレイク(1757-1827)は、銅版画師を職業として選び、それによって日々の糧の多くを得ていた。すでに少年時代に絵の勉強も初めていたが、銅版画師の親方の下に徒弟に入り、修行を通してその職業にふさわしい技量を身に着けたということだ。その間、彼は、徒弟時代には詩作も始め、徒弟の年季が明けた年には画家の道を目指してロイヤルアカデミーの学校にも通ったこともあった。しかし、彼自身の生活を実質てきに支えていたのは、明らかに商業版画の仕事であった。特に若い時期はそうだった。それだけでなく、自分自身の詩作の公開手段として考案された「彩飾本」という媒体の開発も、銅版画師としての技術的知識なくしては考えられない。というよりむしろ、彼自身の文学的成果の95パーセント以上がこの媒体を用いて公刊されたことが忘却されてはならない。絵画作品に目を転じても、ブレイク中期の傑作《ニュートン》や《ネブカドネザル》で知られる大色彩版画の連作は、この「彩飾本」制作の最終的成果の一つ、それも大きな一つなのだ。つまり、彼が銅版画師だったことは、彼の技術的発想のみならず、その芸術思考に大きな刻印を残したということになる。それには、プラス面だけでなく、マイナス面もなかったわけではないが、そうしたものを克服して、彼は、複製版画という商業版画の軛から自らを解き放ち、オリジナル銅版画の分野でも大きな成果を残すことになる。本展覧会では、ブレイクのそうした面の、ほんの一端でも紹介できたらと願っている。また、ごくささやかな個人的な展示なので、オリジナル作品だけではなく、ファクシミルの助けを借りていることもご容赦願いたい。

第一章:将来有望な職業、銅版画師———イギリスの銅版画
主な作品:ヴァン・ダー・グークト刻:ゲイの《寓話》、ホガースの初期作品と《放蕩息子の行く末》第一葉、グリニョン刻《オセロ》、ストレインジ刻《ゼフュロス》(《アテネの古代遺物》)、ローランドソン《花束を贈るシンタックス博士》によるアクアティント技法、スキャボネッティ刻のスティプル技法、ギルレイの風刺版画、ストラット《銅版画事典》2巻本、フラックスマン《ギリシャ悲劇》一巻

第二章:師匠ジェームズ・バサイア
主な作品:《四つのゴシック墓碑》、『アテネの古代遺物』から《シストラでのパウロとバルナバス》(ラファエロによる)等

第三章:ブレイクの商業版画の仕事
主な作品:ステドマン著『ギアナ、スリナムの反抗奴隷鎮圧のための5年間の遠征の物語』二巻本、ヘイリー著『気質の勝利、詩』、ヘイリー著『ウィリアム・クーパー伝』三巻本、ヘイリー著『ロムニー伝』等

第四章:彩飾本
主な作品:《すべての宗教は一つである》《セルの書》(二種)、《無垢と経験の歌》《天国と地獄の結婚》《アルビオンの娘たちが見たもの》《アメリカ》《ヨーロッパ》《ユアリズンの第一の書》《ロスの歌》《アハニアの書》《ロスの書》《ミルトン》《ジェルサレム》

第五章:目指すべき銅版画家
主な作品:デューラー《メレンコリアⅠ》、ライモンディ《クオス・エゴ》、ハレ《ダマスカスから逃れるサウロ》と《ヨブ記》、ホルティウス《受胎告知》、サーレンダム《ヴィーナスとマルス》、サードレル《カインの一族》等

第六章:ブレイクにおける銅版画芸術の熟成
主な作品:ヤング《夜想》(画冊)、《天国の門、両性のために》、ブレア《墓場》《カエサル》《風にそよぐ大木》(ソーントン『ウェルギリウスの牧歌』より)、《ヨブ記》、ダンテ《神曲》挿絵集 等

■関連イベント
・ギャラリートーク:12/17(土)13:00- 、12/23(金・祝)13:00- 参加:無料  会場:@KCUA1
・オープニングレセプション:12/17(土)15:00-  会場:@KCUA1前ロビー

・潮江宏三教授退官記念講演会「西洋美術逍遥」2011年1月31日14:00-16:00  京都市立芸術大学第1講義室
*会場は@KCUAではございませんのでご注意下さい。

Artists:Tsuchiya Biwa/ Hina Maiko/ Matsui Akane/ Murakami Taisuke/ Yonako Kyoji

会場/展示室
@KCUA 1
日時
2011年12月14日(水) - 12月25日(日)
11:00〜19:00(最終入場18:45まで)
休館日
月曜
観覧料/参加費
無料
主催
京都市立芸術大学
お問い合わせ
@KCUA TEL: 075-253-1509 MAIL: gallery@kcua.ac.jp
Venue(s)/Room(s)
@KCUA 1
Date(s)
December 14- 25, 2011
11:00~19:00(The last admission to the gallery is at 18:45 )
Closed on
Monday
Admission/Cost
Free
Organized by
Kyoto City University of Arts
Contact
@KCUA – Phone: +81-75-253-1509 / E-mail: gallery@kcua.ac.jp