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  3. Mètis -fighting art-

展覧会について

ABOUT THE EXHIBITION

「たいていの日常的実践(話すこと、読むこと、道の往来、買い物をしたり料理したりすること、等々)は戦術的なタイプに属している。そればかりでなく、もっとひろく、大部分の「もののやりかた」もそうである。このうえない「強者」(権力者、病い、現実や体制の暴力、等々)を相手に「弱者」が成功をおさめるのもそうならば、うまい手をつかうのも、離れ業をやってのけるのも、「狩猟家」が罠をはるのも、臨機応変のかけひきも、変幻自在な擬態もそうであり、詩だろうと、戦争だろうと、あっと言わせるひらめきがそうである。このように事をあやつる仕業は、はるか昔の知に属している。ギリシャの人びとはそれを《メティス》(Mètis)とよんでいた。
私が戦術とよぶのは、自分のもの[固有のもの]をもたないことを特徴とする、計算された行動のことである。ここからが外部と決定できるような境界づけなどまったくできないわけだから、戦術には自律の条件がそなわっていない。戦術にそなわる場所はもっぱら他者の場所だけである。したがって戦術は、自分にとって疎遠な力(エトランジェ)が決定した法によって編成された土地、他から押しつけられた土地のうえでなんとかやっていかざるをえない。」
ミッシェル・ド・セルトー 『日常的実践のポイエティーク』

本展は、今まさに飛躍しようとする若手作家に焦点を当てた、ギャラリー@KCUAの独自企画による展覧会の第三弾です。日常社会や常識など、あたりまえだったはずの世界が大きく揺らいでいる現在、「私たちが生きてゆくために、どうすれば日々の営みを意義あるアクションに変えてゆくことができるのか?」をテーマに、独自の表現を追求する5組の作家を紹介します。出品作家たちは、絵画、映像、立体、パフォーマンス、インスタレーションなど多岐にわたる形式を往還できる柔軟性をもつと同時に、観衆との親和性の高い表現を得意としています。また、本展は作家たちの普段の生活にもスポットを当てた、一種のオムニバス形式のドキュメンタリーとして構成されます。作家の日常を捉えた映像や会期中に開催されるイベントなどを通じて、作家たちは様々なスタイルで自らの日常に向き合い、世界と対峙し、日常的実践のための方法論を模索します。

出品作家紹介:

《預言者》2011
伊東 宣明  ITOH Nobuaki
1981 年 奈良生まれ。 祖母や自称預言者の言葉をシミュレートすることで自己と他者、生と死の根源的関係を問いかける。 2007年、第10 回岡本太郎現代芸術賞入選、2010年『レゾナンス 共鳴 人と響き合うアート』 (サントリーミュージアム / 大阪)に出品。

《ぱらいそ》2010-11
中田有美 NAKATA Yumi
1984 年奈良生まれ。ごく私的な家族のドラマを神話世界に拡張して、人間の生のリアリティを描き出す。2009年、トーキョーワンダーウォール公募2009入選作家。2011年、若手女性アーティストを起用した企画「LUMINE meets ART」~WOMANS~(ルミネ新宿)にも出品。

《SAKURA》2011
佐藤雅晴 SATO Masaharu
1973 大分県生まれ。デジタルツールを駆使した超細密描写のアニメーションにより、3.11後の平凡な日常風景に潜む不安を浮き上がらせる。 2009年『第12 回岡本太郎現代芸術賞』特別賞受賞 、2012年『第15 回文化庁メディア芸術祭』審査員推薦作品賞受賞。

(参考画像 撮影:笹倉洋平)
高須健市 TAKASU Kenichi
グラビアアイドルやブランドロゴといった、氾濫するイメージの破壊を通して、逆にそこに隷属する私たちの欲望をあらわにする。2009 年、大阪中津の自宅にART SPACE ZERO-ONEを開設、自ら作品を発表する他、ジャンルをクロスオーバーした様々な展覧会やイベントをプロデュースする。

 

ヒョンギョン Hyon Gyon
1979 韓国に生まれ。異国での淡々とした日々の繰り返しの中に祖国の「恨(ハン)」のエネルギーを蓄積し、吐き出す。2012年サンフランシスコ、アジアン・アート・ミュージアムにてグループ展「Phantom of Asia」に出展、2011年度京都市芸術文化特別奨励者。

《Break Through》2012
Weast
東京在住の村上裕(1983 年静岡生まれ)と京都在住の田中良(1981 年大阪生まれ)によるアーティスト・デュオ。2010 年8 月結成。日常の何気ない対話やふれ合いを過激に増幅させ、一見ユーモラスなパフォーマンスの中にも我々がアクティブに生きるための問いを投げかける。

関連イベント(予定)
■4/7(土):16:00- アーティストトーク/17:00- オープニングレセプション
■会期中週末(日程未定):出品作家企画によるイベント(詳細は随時WEB にて)
■4/28(土):19:00-23:00 @KCUAナイト(ART KYOTO 2012連携企画)
松本俊夫新作オムニバス三部作上映会《蟷螂の斧》
ゲスト:松本俊夫、建畠晢(京都市立芸術大学学長)

Artists:
ITOH Nobuaki
NAKATA Yumi
SATO Masaharu
TAKASU Kenichi
Hyon Gyon
Weast

会場/展示室
@KCUA 1,2  *4/18よりGalleryB,Cでも展示
日時
2012年4月7日(土) - 5月20日(日)
11:00〜19:00(最終入場18:45まで)
休館日
月曜
観覧料/参加費
無料
主催
京都市立芸術大学
お問い合わせ
@KCUA TEL: 075-253-1509 MAIL: gallery@kcua.ac.jp
Venue(s)/Room(s)
@KCUA 1,2 *4/18 - Gallery B,C
Date(s)
April 7 -May 20, 2012
11:00~19:00(The last admission to the gallery is at 18:45 )
Closed on
Monday
Admission/Cost
Admission free
Organized by
Kyoto City University of Arts
Contact
@KCUA – Phone: +81-75-253-1509 / E-mail: gallery@kcua.ac.jp