Mission Statement

@KCUAとは

「@KCUA」とは、京都市立芸術大学の英語表記 「Kyoto City University of Arts」 の頭文字に場所(サイト)を示す「@」を付け、「アクア(ラテン語で「水」)」という読みをあてたものです。生命を養う水のように、芸術が人々の暮らしに浸透し、創造力豊かな社会に貢献するという本学の理念を表現しています。2010年にキャンパス外のサテライト施設として開設されましたが、2023年10月の京都駅東部エリアへの大学キャンパス移転にともない、キャンパス内施設として新たなスタートを切りました。

@KCUAでは当ギャラリー学芸スタッフの企画による特別展のほか、京都市立芸術大学の研究成果発表展ならびに教員・在学生・卒業生による企画展などの展覧会を開催しています。そのほか、国内外で活躍するアーティストを講師に迎えた若手アーティスト対象のワークショップやレクチャー、アートプロジェクトの実施など、展覧会だけにとどまらず、多岐にわたる活動を実施しています。

@KCUAに期待される役割には、以下の3つがあります。

1. 教育・研究成果を広く市民へ公開すること
創立以来140年にわたって本学では、様々な成果を生み蓄積し、大学の内外で公表しています。京都市の中心部に発表の場ができたことによって、より身近な場で市民に公開できる機会が得られることになりました。ここでは在校生、教員および卒業生の研究成果に基づく展覧会、ワークショップ、講演・講座等を市民向けに開催すると共に、京都を中心とする産業界や教育機関、研究機関との連携プロジェクトの成果を発表することが期待されます。
2. 芸術文化創出の人材交流の場とすること
@KCUAにおける展覧会、ワークショップ、講座等の企画に際し、成果の公表そのものを目的とするだけではなく、学内、同窓会、市民、産業界、教育関係諸機関、研究所などとの連携プロジェクトを通じて、広く人々が交流できる場を形成します。
3. 芸術資源の連携活用の機能を果たすこと
本学と市民、京都市、産業界、他の諸機関が連携するにしても、基盤となるのは、情報の収集と交換です。京都が有する芸術資源としての人、物、場所、風景や景観、技術、材料、暮しの知恵に関わる情報を収集し、蓄積し、交流させる機関が必要となります。@KCUAは、その機能の一翼を担っています。
  • Photos by Takeru Koroda

Staff

スタッフ紹介

栗本夏樹
@KCUA長(工芸科漆工専攻教授)栗本夏樹

漆造形作家。「いのちの再生」をテーマに作品を制作。石や流木などの自然物や、車のボンネット、紙管などさまざまなものに漆を施し、新たな命を生み出している。学生時代はGMG(芸大ミュージカルグループ)の初期メンバーとして活躍。『オズの魔法使い』ではオズ役を演じた。

藤田瑞穂
チーフキュレーター/
プログラムディレクター
藤田瑞穂

同時代を生きる作家と並走して、領域を横断する展覧会やプロジェクトの企画・運営を行う。また、それらを動的なままに本のかたちに綴じるべく、関連書籍の制作・編集も多数手がける。基本的にオタク気質。

岸本光大
学芸員岸本光大

大学院絵画専攻修了後、アートプロジェクトのコーディネーターを経て現職。制作と運営の現場との両方の経験から得た自身の感覚を手がかりに企画を進めている。こだわりを持つと驚異的な粘り腰を発揮。好きな食べ物はサバ缶。

伊藤学美
学芸業務補助・事務伊藤学美

美術家。@KCUAでの主な担当業務は広報・展覧会運営補助。ジェン・ボー展での植物の展示がきっかけで観葉植物の育成が趣味となる。実家で飼っている愛猫のルックスの良さがひそかな自慢。

山田 毅
学芸業務補助・事務山田 毅

美術家/蒐集家。フリーペーパー専門店「只本屋」代表、アーティストの作品制作の現場から出る“副産物”を回収・販売する「副産物産店」主宰、副産物楽団ゾンビーズのメンバー……と複数の顔を持つ。カメラを向けられると常に全力笑顔。