KCUA OPEN CALL EXHIBITIONS
2016年度 申請展
黒宮菜菜「夜——朧げな際」
黒宮は、自ら知覚できるものではなく、想像で補完されたものでしかない身体の輪郭の稀薄さや不安定さを「滲み」や「暈かし」によって表現してきた。その不明瞭な「際」は、その描写方法による物理的な輪郭の不確かさだけでなく、「描く」という行為と、液状に溶いた絵具そのものが広がっていくという「現象」との間で、描画する主体の揺らぎをも表している。そして黒宮は、この移ろう「際」を、「夜」になぞらえる。
これまで黒宮が作品展示を行った展覧会のなかでは最大規模となった本展では、油彩による絵画に加え、新たな試みとなる染料と和紙を用いた水彩絵画の合計35点が発表された。近年、絵具の滲みを意識的に調整する精度をさらに高めた黒宮は、「極」を以前よりさらに彼女自身の感覚に近づいたものとして表現する。今回の展示で示された黒宮の意欲的な取り組みは、各方面から高い評価を得ることとなった。
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- 作家
- 黒宮菜菜
- 会場
- 京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA
- 展示室
- @KCUA 2
- 開催日数
-
16日間
(2016年8月4日(木)–2016年8月21日(日))
- 主催
- 京都市立芸術大学
- 助成
- 公益財団法人 野村財団
- お問い
合わせ -
京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA
Tel: 075-585-2010
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