展示風景撮影:来田 猛

SPECIAL EXHIBITIONS

奥村雄樹「な」

ベルギーのブリュッセルとオランダのマーストリヒトを拠点として作品制作を行う傍ら、翻訳家としても活躍する奥村雄樹は、「私」の不確定性や作者性をテーマとしながら、他者との協働や美術史への言及性が高いコンセプチュアルな作品を制作してきた。本展では、河原温との会遇に着想を得た新作サウンドインスタレーションが発表された。奥村は2012年に東京国立近代美術館で開催された『14の夕べ』での「河原温の純粋意識 あるいは多世界(と)解釈」をはじめ、河原温の仕事をめぐる作品を発表してきた。その延長線上に捉えることができる本展出品作品は、河原温が「河名温」として登場する宮内勝典の小説『グリニッジの光りを離れて』を原作としており、60年代後半のニューヨークの空気感、河原の作品が内包する宇宙的な時間の拡がりや名前とアイデンティティをめぐる問題、奥村の自伝的な要素などの重層的な題材が、作品に通底する精緻なコンセプトに支えられることにより、高い同時代性をもった表現となっていた。

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作家
奥村雄樹
会場
京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA
展示室
Gallery A
開催日数
26日間
(2016年2月20日(土)2016年3月21日(月))
主催
京都市立芸術大学
協力
MISAKO & ROSEN
お問い
合わせ

京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA
Tel: 075-585-2010
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展示風景撮影:来田 猛

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会場:京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA
日時:2016年2月21日(日) 15:00 – 17:00

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