むらたちひろ《planet 04 C 05 '19.3.26 PM 0.20 - '19.3.27 PM 5.59》 映像部分 撮影地:元崇仁小学校

KCUA OPEN CALL EXHIBITIONS

むらたちひろ「記憶の巡り」

京都市立芸術大学の新キャンパスの移転整備工事前の数年間、元崇仁小学校の校舎で、数々の本学学生・卒業生が制作・展示を行ってきました。本学染織専攻の修了生のむらたちひろも、その一人です。元崇仁小学校の校舎は工事前に解体され、現在は保存された記念樹のイチョウと体育館、高瀬川のビオトープを除き、その跡地に新しい建物が建っています。

本展では、当時むらたが元崇仁小学校の校舎で記録した写真や映像を用いて制作した作品群を展示します。布に淡い色の染料を滲ませ、染まっていく時間を刻むむらたの作品を、記憶のなかにある輪郭のおぼろげなイメージになぞらえてみると、作品の題材となった特定の空間と時間から浮かび上がり、鑑賞者それぞれがもつ何かの記憶にも重なり合うかもしれません。目で見ている作品のイメージと、頭のなかのイメージが溶け合うことは、むらたが染色によって表現するものの、もう一つの体験のかたちとなることでしょう。

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作家
むらたちひろ
会場
京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA
会期
2024年6月29日(土)2024年8月4日(日)
開館時間
10:00 am6:00 pm
休館日
月曜日
※7月15日(月・祝)は開館、翌平日の7月16日(火)を休館
入場料
無料
主催
京都市立芸術大学(2024年度京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA申請展)
企画
むらたちひろ
お問い
合わせ

京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA
Tel: 075-585-2010
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Artist Profiles

作家プロフィール

むらたちひろ
1986年京都生まれ。2011年京都市立芸術大学大学院美術研究科(染織)修了。「染まる現象 / 染める行為」に内包される様々な「揺らぎ」に身近な世界をうつし見る。おもな展覧会に、「染・清流館コレクション展 染色の抽象表現」(2024, 染・清流館 / 京都)、「京都府新鋭選抜展」(2023, 京都文化博物館)、 「VOCA展2022」(2022, 上野の森美術館 / 東京)、「TOKAS Emerging 2022」(2022, TOKAS本郷 / 東京)、個展「beyond」(2022, Gallery PARC / 京都)など。現在、京都・大阪を拠点に活動。

Artworks/Photos

参考作品画像など

  • 「TOKAS - Emerging 2022 むらたちひろ:internal works / 彼方の果」展示風景 2022, トーキョーアーツアンドスペース本郷 / 東京 撮影:加藤 健 画像提供:Tokyo Arts and Space
  • 《one day 2019 005》部分 2022 綿布、染料、水/デジタル捺染応用技法