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「共生と分有のトポス」──芸術と社会の交差領域におけるメディエーター育成事業 キックオフ・ミーティング
  • 2024年7月6日(土) 13:0015:00
  • 京都市立芸術大学
  • 講義室 1(C棟1階)

京都市立芸術大学が移転した崇仁と隣接する東九条の二つの地域は、現在、再開発のただ中にあります。見慣れた風景が変化するなかで地域に根付く独自の文化や暮らしはどのように変わっていくのでしょうか。そして、この問いは移転によって再編される大学そのものにも向かいます。芸術大学は、新キャンパスと新しい風景の中でどのように再構築されるべきでしょうか。このプロジェクトでは、自分たちが知っていることや持ち合わせている技術を一度、疑い、立ち止まり、深く考えるところからはじめたいと思います。大学内の三つのグループと地域が協働する形で、共に生き、何かを共有するためのセッションの開講です。ぜひご参加ください。

田中功起(京都市立芸術大学美術学部構想設計専攻准教授/コンセプト・プランニング)


テーマ 1:環境
「聞くこと」──地域の再開発のなかで

テーマ1では、地域に根付く独自の文化や暮らしに着目します。土地の歴史をめぐるフィールドワーク、オープンダイアローグ、マダン、アクティヴィズム、福祉、演劇など、互いに近接するさまざまなリサーチ方法を学び、将来へと受け継ぐべき記憶と課題を探り、分断を越えて人々のつながりが創出される場をデザインします。

サイト・ビジット
Theatre E9 Kyoto、すごすセンター、SW/AC(HAPS HOUSE)、Books×Coffee Sol、Taro Houseなど、主に京都市南区東九条で行われてきた活動について、実際に現地に足を運び、これまでの取り組みについてお話を伺います。

フィールドワーク
その一部が京都市立芸術大学の新キャンパス内に流れ、大学と周辺地域をつなぐ存在となっている高瀬川を中心としたフィールドワークを行います。江戸時代に運河として開削された人口河川である高瀬川沿線の人々の暮らし、生態系、歴史についてリサーチします。

レクチャー
人類学の観点から「環境」を捉えるためのレクチャーを実施します。

テーマ 2:ケア
「物語ること」──地域文化の再発明

テーマ2では、再開発によって変化していく地域の文化を再解釈、再発明することにつながる語り方について考察します。講師には、さまざまな地域でリサーチやアートプロジェクトを行ってきた多様な領域の専門家を招き、レクチャーを通して、地域社会への実践的なアプローチの技術について学びます。

ケース・スタディ
国内のさまざまな地域で展開しているアートプロジェクトの事例について学びます。

アーカイブとドキュメンテーション
具体的な事例を参照しながら、活動を言語化する手法について学びます。

レクチャー
社会学、人類学、アクティビズムの観点から「ケア」を捉えるためのレクチャーを実施します。

テーマ 3:公共空間
「状況の再構築」──何が共有され、何が失われていくのか

テーマ3では、テーマ1、2での学び、体験に並行して、再開発によって急激に変化していく崇仁・東九条・京都市立芸術大学新キャンパスでの活動について考察・実践します。それは古い課題に新しい光を当てることでもあり、自明に思われることにもう一度目を向けることでもあり、あるいはアートを再び社会のなかに再配置する行為でもあります。


プロジェクトリーダー
京都市立芸術大学美術学部・芸術資源研究センター・ギャラリー@KCUAが連携し、プロジェクトを実施します。
佐藤知久(本学芸術資源研究センター専任研究員/教授)
田中功起(本学美術学部構想設計専攻准教授)
藤田瑞穂(本学ギャラリー@KCUAチーフキュレーター/プログラムディレクター)
森野彰人(本学美術学部陶磁器専攻教授)


実施要項

プロジェクトを通して、ともに芸術実践に関わる知識と経験を深化させていく参加者を募集します。全てのプログラムへの参加は必須ではありませんが、対面での協働作業に積極的に参加できる方を歓迎します。

参加料:無料
募集定員:15名(公開イベントを除く)
活動期間:2024年7月-2025年2月
会場:京都市立芸術大学(京都市下京区)およびその周辺地域
※一部イベントで関西圏の他地域への訪問あり
参加方法:
プロジェクトに参加希望の方は、まず本キックオフ・ミーティングにご参加ください(要申込)。

※以下の項目につきまして、あらかじめご了承願います。
・申込多数の場合は選考を行います。キックオフ・ミーティングの後に選考を実施し、初回活動日までに結果を通知いたします。
・プログラムの日時や講師、会場等は変更となる場合があります。
・悪天候など、状況により開催を中止することがあります。
・各プログラムの実施日については、対面のミーティングのほか、都度メールなどでお知らせいたします。
(土日祝または平日の夜17:30以降が中心となりますが、一部平日の午後に実施となるプログラムがあります)
・欠席される場合は実施の前日までにご連絡ください。
(材料等の準備の必要なワークショップについては、それより前に出欠の確認を行う場合があります)
・各プログラムにて写真・映像・音声の記録を行います。ウェブサイトや報告書、広報物等で使用させていただく場合がございます。


「共生と分有のトポス」ウェブサイト

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言語
日本語 (他言語への通訳なし)
参加費
無料
申込
参加希望の方は、2024年7月5日(金)17:00までにフォームに必要事項をご記入のうえ、お申し込みください。
主催
京都市立芸術大学
助成
令和6年度 文化庁 大学における文化芸術推進事業
お問い
合わせ

お問い合わせ
Eメール : art-f@kcua.ac.jp
電話 :
075-585-2010
事業内容に関する窓口:ギャラリー@KCUA(受付時間:火-日10:00–18:00)
075-585-2056
事務手続きに関する窓口:教務学生課(受付時間:平日9:00–17:00)