WORKSHOP

展覧会「スキマをひらく」関連イベント

副産物産店ワークショップ「Balance and Fixation──彫刻のための協働行為、あるいは協働のための彫刻行為」
  • 2025年5月24日(土) 15:0017:00
  • 京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA

副産物産店が制作している作品シリーズ《Balance and Fixation》を、あなたも体験してみませんか?このワークショップでは、副産物産店が日々蒐集している“副産物”を素材に、二人一組になって即興的に立体作品を制作します。素材のバランスを取りながら積み重ね、それが崩れないように固定していく。環境や社会、日々の暮らしと同じように、設計図のない世界で、今あるもので“つくる”行為を通じて、新しいバランスを見出す試みです。

画像:ACKキッズプログラム・ワークショップ「副産物産店で作品(商品)をつくろう」(撮影:森 昭人)


《Balance and Fixation》

素材がアーティストの手によって作品へと変わる──そこには、制作という行為を通じた価値の変換が伴います。副産物産店では、作品の主産物のまわりにありながら、作品にならずに廃棄されてしまうようなものに着目し、それらを「副産物」と呼んでいます。
「副産物」とは、「役割を終えたもの」、あるいは「そもそも役割を与えられなかったもの」。そんな不思議な魅力を放つ素材たちを蒐集し、私たちは作品制作の起点としてきました。

《Balance and Fixation》は、副産物産店の二人による即興的かつ対話的な協働行為を通じて生み出される作品シリーズです。作品は一人の作家による明確な設計図のもとに構築されるのではなく、二人の関係性のなかで揺れ動く「バランス」と「調整」をそのまま反映したものです。

集められた副産物は、あたかも石積みのように互いの重さや形を探り合いながら積み上げられ、その都度必要に応じて“固定”されます。どこまで積めるのか、どの瞬間に支えるのか――それらの判断は、互いの感覚と呼吸によって導かれ、完成というより“持続的な過程”として立体が立ち上がっていきます。

環境問題や気候変動をめぐって、私たちはいま、常に繊細なバランス感覚を要求される状況にあります。そしてこの世界を生きるためには、たとえ一時的なものであっても、そのバランスを崩さずに保ち続けなければならないのかもしれません。

本作は、そうした現代社会の不安定さや即興的な「調整」を、二人の協働によって立ち現れる彫刻として表現しようとする試みです。

 

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言語
日本語 (他言語への通訳なし)
参加費
無料
申込
定員:14名(先着順)
参加をご希望の方は申込フォームより2025年5月21日(水)17:00までにお申込みください。
※定員に達した場合は締切前に申込受付を終了します。
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京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA
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