
LECTURE
TOPOS:まなびあう庭としての芸術大学
田中功起『可傷的な歴史(ロードムービー)』上映会
- 2025年5月31日(土) 13:00–16:00
- 京都市立芸術大学
- 講義室1 (C棟1階)
「TOPOS:まなびあう庭としての芸術大学」プログラムBの公開講座として、田中功起《可傷的な歴史(ロードムービー)》上映会を実施します。
映像上映の前後に社会学者のハン・トンヒョンを交えた対話の場を設定し、参加者とともに鑑賞経験を共有します。
ゲスト講師:ハン・トンヒョン(社会学者/日本映画大学教授)
モデレーター:田中功起(アーティスト/京都市立芸術大学美術学部構想設計専攻准教授)
ハン・トンヒョン
1968年東京生まれ東京育ち。日本映画大学教授。専門はネイションとエスニシティ、マイノリティ・マジョリティの関係やアイデンティティ、差別の問題など。主なフィールドは在日コリアンのことを中心に日本の多文化状況。著書に『チマ・チョゴリ制服の民族誌(エスノグラフィ)』(2006,双風舎)、共編著に『成人式を社会学する』(2024,有斐閣)、共著に『ポリティカル・コレクトネスからどこへ』(2022,有斐閣)、『韓国映画・ドラマ──わたしたちのおしゃべりの記録 2014~2020』(2021,駒草出版)、『平成史【完全版】』(2019,河出書房新社)など。
可傷的な歴史(ロードムービー)- 日本語字幕版 / Vulnerable Histories (A Road Movie)
世界中でこれほどまでに排外主義が表面化すると誰が予想していたであろう。異なる人びとが「いかに共に生きるか」という問いは空しいものになってしまったのだろうか。
本作は、私たちの住むこの社会の深奥を二人の主人公の対話をもとに紐解いていく。東京に暮らす在日コリアン3世とチューリッヒから来た日系スイス人の二人。初対面の二人が、ともに荒川や川崎を旅し、在日コリアン排斥の過去と現在に出会っていく。関東大震災後の虐殺の現場やヘイトスピーチの行われた地域、それらを移動しながら関連する法律を読み上げ、その過程で二人は少しずつ心を開き、いままで語れなかった感情を言葉にしていく。私たちはどのようにして誰かを理解するのだろうか。誰かの複雑さを、どのように受け止めることができるのだろうか。現実とフィクションが交差する拡張されたドキュメンタリー。
2019年/スイス・日本/78分
構成・演出|田中功起
キャスト|鄭優希、クリスチャン・ホファー
プロジェクトアドバイザー・講師|ハン・トンヒョン
講師|西崎雅夫(社団法人ほうせんか)
法律アドバイザー|明戸隆浩
事前勉強会講師|山本唯人(東京大空襲・戦災資料センター)
撮影監督|青山真也
録音・整音|藤口諒太
制作|田中沙季
英語字幕|ディーン島内翻訳事務所
日本語字幕翻訳|大舘奈津子(芸術公社)
日本語字幕監修|戸田史子(芸術公社)
法律翻訳|東久保麻紀
助成|アーツカウンシル東京(公益財団法人 東京都歴史文化財団)
製作|ミグロ現代美術館
協力|青山目黒、ビタミン・クリエイティブ・スペース、ゲーテ・インスティトゥート 東京ドイツ文化センター
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- 言語
- 日本語 (他言語への通訳なし)
- 参加費
- 無料
- 申込
- 要事前申込
申込フォームにて5月29日(木)17:00までにお申込ください。
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合わせ -
京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA
Tel: 075-585-2010
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