
WORKSHOP
TOPOS:まなびあう庭としての芸術大学
ワークショップ「対話集会──今日の芸術の意味と役割について対話=創作しよう」
- 2025年11月9日(日) 16:30–18:00
- 京都市立芸術大学
- F棟前
「TOPOS:まなびあう庭としての芸術大学」 プログラムB「共にいること──経験の共有」では、11月15日(土)に「野外上映やいろいろの会」を実施予定です。その「準備」のためのワークショップとして、キュレーター兼活動家の居原田遥とアーティストの白川昌生をゲスト講師として迎えた公開講座を開催します。
これは、「社会彫刻」の概念を提示したアーティストのヨーゼフ・ボイスの「対話集会」にちなんで行われる「対話」を軸としたワークショップです。
1984年に来日したボイスは、東京藝術大学を会場として、当時の学生やさまざまなアーティストたちと「対話集会」を行いました。この集会は今なお著名なイヴェントとして語り継がれています。さまざまな質問が飛び交い、時には噛み合わない議論がなされつつも、そこで目指されたもの、あるいはボイスが目指そうとしたのは「新しい芸術のあり方」をめぐる対話でした。
それから40年ほどの月日が流れました。はたして今日、芸術を介して、あるいは芸術について「対話」を重ねることにはどのような可能性があるのでしょうか。あるいはその対話すべき内容や主題はどのような政治、社会、そして(新しい)芸術が、前提となるのでしょうか。これらは極めて本質的な問いですが、いまこそ再検討すべきなのではないかと考えています。
この今日の「対話集会」を群馬県からやってきたアーティストの白川昌生とともに開催します。ボイスの実践を念頭としながら、今日における芸術的な実践としての対話、そして集会の在り方を模索することを目的としたワークショップです。
テーマは「今日の芸術と意味と役割について」。ワークショップでは、この「対話」のために、白川によって提示される《黒板》画とそこに示されるテーマをもとに、実際に「対話」したいと思います。またそれらの過程や結果を踏まえながら、対話と集会の記録としての《黒板》画を制作するというものです。
居原田遥
居原田 遥(いはらだ・はるか)
京都芸術大学大学院芸術専攻講師。1991年沖縄県生まれ。2025年東京藝術大学大学院博士後期課程満期退学。沖縄をはじめ、東アジア、東南アジアのアート・アクティビズムを研究・調査しながら、同地域の政治的・社会的な実態を表現するドキュメンタリ ー映画、アート、音楽などのイベント・展覧会・プロジェクトに取り組むキュレーターとしても活動。主な企画に、ドキュメンタリー映画『CONSTELLATION』(中森圭二郎監督)企画・制作(2016)、「美しければ美しいほど」企画キュレーター(原爆の図 丸木美術館、埼玉、 2018 年)、「琉球の横顔-描かれた「私」からの出発」(沖縄県立美術館・博物館、2021)企画協力、「Masking/Unmasking Death 死をマスクする/仮面を剥がす」(東京芸術大学大学美術館陳列館、2022)企画キュレーターなど。
白川 昌生(しらかわ・よしお)
1948年福岡県生まれ。1970年代にはパリやデュッセルドルフで美術を学び、ヨーゼフ・ボイスの「社会彫刻」の思想に強く影響を受ける。帰国後は群馬県を拠点としながらアーティスト活動や執筆活動などを続けている。主な展覧会に「百年の編み手たち – 流動する日本の近現代美術 – 」(東京都現代美術館、2019)、個展「制作過程」(rin art association、2018)、個展「白川昌生 ダダ、ダダ、ダ 地域に生きる想像の力」(アーツ前橋、2014)、「あいちトリエンナーレ2016」(愛知県、2016)「あいちトリエンナーレ2019」(愛知県、2019)、「白川昌生展 ここが地獄か、極楽か。」(原爆の図丸木美術館、2021)。また著書に、「美術、市場、地域通貨をめぐって」(2001)、「西洋美術史を解体する」(2011)、「贈与としての美術」(2014)などがある。
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- 言語
- 日本語 (他言語への通訳なし)
- 参加費
- 無料
- 申込
- 要申込
 ※申込フォームにて11月7日(金)17:00までにお申込みください。
 ※申込多数の場合は締切を待たず申込受付を終了する場合があります。ご了承ください。
- 主催
- 京都市立芸術大学
- 助成
- 令和7年度 大学における芸術家等育成事業
- お問い
 合わせ
- 
             京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA 
 Tel: 075-585-2010
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