20220227_糸を縫う針_projection text
糸を縫う針
という言葉が口をついて出た。
「いや、だから、例えば・・・糸を縫う針」
みたいな?
感じで思いついた?
伝えようとした
のは、ある種の「不可能性」か?
いや、でもそのさ
糸を縫う針
なんてものはないの?
でしょうか?
「糸が細いとは限らんでしょうな」
的な、とんち系の転回?
は、あるかも、しれない?
ナノ針みたいな?最先端技術系?
の、ソリューションさえ荒唐無稽?
だ、とは言えない?
今の時代?
糸を縫う針⇒いとをぬうはり⇒意図を縫う針
という読み替えは見当違い?
いやそんなことじゃない、
これは茶番ではない
糸、を、縫う、針、
いたって、聞き、取り、やすい
はい、はい、はい、
と、聞き流してしまいそうなくらい
に、スムーズな音階
その響き
の、familiality(*親しみ)
と、あくまでも自然な連なりに、
物理的な不可能性
(だと思われる何か)
を、いともたやすく
さらりとかわす
糸を縫う針のごとく・・・
いつのまにか高度を下げる
エンジンをもたぬ
一機のエアープレイン
は、音も立てず
cruisin’ & groovin’
糸を縫う針のごとく・・・
phaseからphaseへと広がる水面
掻き分け進むこのテキストの
刻むその航路
は、エフェメラルな
空の轍
糸を縫う針のごとく・・・
結論は先送り
垣間見えるのはただの動き
かなり
アーカイヴには捉え難き
問いに問いかける、
空の空
いっさいは空?
で、割愛される?
と、軌跡はない?
予定通りに調和されはしない
じゃあパフォーマンスとは定義できない?
そうは言ってもパフォーマンスではないとも言い切れない?
としたら、何だ?
と、逆照射
する、複数の意図が交差
し、プレイする果てに、
それぞれがノブを捻るEQ
高音域
中音域
低音域
少しずつずらし
ピントを合わし
見えない音像を捉えようとし
版を重ね
ながら、そもそも何にフォーカスするのかね?
と、さらに絞り疑う
ことを繰り返し
振り出しに戻し
留保する
のは、牛歩する
ある種の戦術でもある
断定を避ける
ことで、自らを開き続ける
ことで生まれ得る
メビウスの輪
的な、この種の円環は
ぐるぐると反芻
する、うちに、傾く
ただただ
想像は
可能だ
そうだ
それは
ありそうだ
と、(おそらく)
万感の想いを
込めた
ラスト・フライト
を、君は見たんじゃないか?
あるいはその響きを
どこかで聴いた
の、だろうか?
おそらくこれは展示ではない(としたら、何だ?)
と、ある朱に染まった
意図を
問う
間に
🛩
は
むしろ
逆(説)に飛ぶ?
の、だろうか?
と、想い巡らしながら
アイデアや理解なんてものは
いつも遅れてやってくるんだ
と、つぶやきながら
三月をむかえる、今
また
アップデート