OPEN CALL

「TOPOS:まなびあう庭としての芸術大学」参加者募集

2025.4.12

「TOPOS:まなびあう庭としての芸術大学」

京都市立芸術大学は、2023年10月に京都駅にほど近い崇仁地域の新キャンパスに移転しました。この大学移転は、地域と大学自体の両方にとって、広義の生態系が部分的にリセットされた状態からの再出発を余儀なくするものだったと言えます。こうしたなかで、長きにわたり芸術に関する教育と研究を行い、多くの芸術家を輩出してきたという本学の活動の原点に戻り、

  • 芸術であること:日常の価値観の外側に軸足を置く
  • 大学であること:新しい生き方、働き方、コミュニケーションの仕方についての社会実験を行う場
  • 地域にあること:新しい住民として、地域へのヴィジョンをもった場所・空間を創る

の3つ*を考え方の軸とした人材育成プロジェクト「TOPOS:まなびあう庭としての芸術大学」を始動します。プロジェクトに関わるすべての人が共にまなびあい、広い意味での芸術実践に関わる知識と経験を深めていくことを目指したプログラムを多数準備しています。ぜひ、ご参加ください。

*「京都市立芸術大学移転コンセプト」(2015年8月発表)に記された「移転後の本学が社会に果たすべき役割」

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撮影:吉本和樹


主催:京都市立芸術大学
助成:令和7年度文化庁 大学における芸術家等育成事業

共同プログラムディレクター:
田中功起(アーティスト/京都市立芸術大学美術学部構想設計専攻准教授)
藤田瑞穂(京都市立芸術大学ギャラリー@KCUAチーフキュレーター/プログラムディレクター)


「TOPOS:まなびあう庭としての芸術大学」:
3つのコアプログラム(A, B, C)と2つのレクチャープログラム(D, E)

以下の3つのコアプログラムは、通年での参加者(複数参加可)を募集します。


A:生物多様性──人間以上/多元世界(2025年4月活動スタート)

生物多様性をテーマにヒューマンスケールを超えた長期的な活動に携わる講師陣によるレクチャーならびにワークショップを通して、視野を広く持ち、物事を多角的に捉える技術を身につけることを目標とします。自分の普段の活動とは異なる専門分野の実践者・研究者とのコラボレーションのあり方を学びます。

スケジュール:
2025年4月26日(土)9:00–12:00頃 レクチャー・フィールドワーク@渉成園(オリエンテーションを兼ねる)
2025年5月24日(土)9:00–12:00頃 レクチャー・フィールドワーク@東山地域
以降、活動は概ね月1回程度を予定

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撮影:吉本和樹


B:共にいること──経験の共有(2025年5月活動スタート予定)

野外映画祭/上映会を立ち上げるプロセス自体をワークショップとして行います。周辺地域の人々に大学を開き、キャンパス内でともに作品を鑑賞する機会を持ちます。それによってパブリックや他者との関係性を再考できればと思っています。また、一連のプロセスを、アーティストの田中功起のディレクションにより映像に記録します。事前レクチャーや野外映画祭/上映会を経て、最後、記録映像を用いて、参加者のみなさんとプログラム全体を振り返る予定です。

スケジュール:
数回のレクチャーのほか、野外映画祭実施期間に数日間にわたる活動(2025年11月に実施予定)あり。

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Where is the Planetary?/A Gathering/In Collaboration with Koki Tanaka, October 14–16, 2022. Commissioned by Haus der Kulturen der Welt (HKW), Berlin. Photo by Koki Tanaka.


C:創造と場の「演出」(2025年5月活動スタート予定)

インストールの基本技術、企画から運営まで、展覧会にまつわるすべての技術を、多様な角度から学びます。プログラムの最後には、彫刻の概念をベースとした領域横断的な活動が国内外で高く評価される金氏徹平のディレクションのもと、展覧会の搬入自体をパフォーマンスとするような形で「演出」します。

スケジュール:
数回のレクチャーのほか、展覧会搬入期間に数日間にわたる活動(11–12月に実施予定)あり。
*(オプションとして)美術館の企画展搬入の視察・見学ツアーを予定。

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撮影:松見拓也


以下の2つのレクチャーシリーズは、コアプログラムA, B, Cの参加者の共通プログラムとなります。
また、D、Eのみのシリーズ参加者も別途募集します。

D:レクチャーシリーズ(2025年6月開始予定)

E:ラジオ・コモンズ(オンライン・2025年5月開始予定)

※詳細は随時更新いたします。


参加料:無料
募集定員:コアプログラム(A, B, C)各10名程度/レクチャーシリーズ 30名程度
活動期間:2025年4月–2026年2月
会場:京都市立芸術大学(京都市下京区)および京都市内(一部プログラムで京都市外への研修オプションを予定)
想定する参加者:
アーティスト、キュレーター、アートマネージャー/コーディネーター、インストーラーなど、芸術分野における創造的活動の担い手となることを目指す学部学生、大学院生
芸術分野で表現活動を行っている方、文化芸術機関に所属する専門職、インディペンデント・キュレーター、アートマネージャー/コーディネーター、インストーラーなどの個人事業主など(活動歴が概ね15年以内であることが望ましい)※それ以上の経歴の方の申込も可能


問合せ先:「TOPOS:まなびあう庭としての芸術大学」事務局
Email: art-f@kcua.ac.jp
電話:075-585-2010(京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA)


参加方法

通年参加の申込締切:
コアプログラム(A, B, C):2025年6月10日(火)
締切以降は、一部の公開レクチャー等を除き、通年参加者のみ参加可能となります。
※コアプログラム通年参加者には修了証を発行します(出席回数の規定あり)。

レクチャーシリーズ(D, E):2025年6月30日(月)
通年参加者は、各回欠席の場合もアーカイブを視聴できます(視聴期限あり)。
コアプログラム(A, B, C)の通年参加者は、自動的にレクチャーシリーズの参加者となりますので、申込は必要ありません。

通年参加ご希望の方は以下のフォームよりお申込ください。
通年参加申込フォーム

※通年参加の申込締切までに行われるレクチャー・ワークショップは、回ごとの参加申込も受け付けます。
単回参加ご希望の方は以下のフォームより、各回、実施前々日の17:00までにお申込ください。
単回参加申込フォーム

ご連絡は主にメールとなります。お申込の際に記入されたメールアドレスには、art-f@kcua.ac.jpからの受信が可能な設定をお願いいたします。


※以下の項目につきまして、あらかじめご了承願います。
・申込多数の場合は選考を行います。申込締切後に選考を実施し、各締切の10日後までに結果を通知いたします。
・プログラムの日時や講師、会場等は変更となる場合があります。
・悪天候など、状況により開催を中止することがあります。
・各プログラムの実施日については、対面のミーティングのほか、都度メールなどでお知らせいたします。
(土日祝または平日の夜17:30以降が中心となりますが、一部平日の午後に実施となるプログラムがあります)
・欠席される場合は実施の前日までにご連絡ください。
(材料等の準備の必要なワークショップについては、それより前に出欠の確認を行う場合があります)
・各プログラムにて写真・映像・音声の記録を行います。ウェブサイトや報告書、広報物等で使用させていただく場合がございます。