KCUA OPEN CALL EXHIBITIONS

2020年度申請展

おかんアートと現代アートをいっしょに展示する企画展

おかんアート(おかんは関西弁で母親の意)とは、主に中高年婦人が余暇を利用して製作する手芸作品や創作活動全般のことであり、 単に「母の作る手芸作品」を指すと同時に、いらないもの(もらって置き場に困るもの)・ センスの悪いもの(もっさりしたもの)といった、残念な意味合いで使われることも多い言葉でもあります。本展では、おかんアートに見られる表現の面白さに注目しながら、おかんアート的な手法や雰囲気を持ち合わせる現代アートの作品を合わせてピックアップ、それらを区分けせずに展示しました。おかんアートと現代アート、それぞれの文脈や属性があいまいに溶け合いながら、表現そのものの面白さが見え隠れする空間が生まれました。会期中には、おかんアートが買える期間限定のオンラインミュージアムショップのオープンや、ギャラリートークも開催しました。

 

おかんアートとは
主に中高年の主婦(母親=おかん)が余暇を利用して創作する自宅装飾用芸術作品の総称である。 具体例としてはドアノブ飾り、刺繍入り家電カバー、タオル掛け、人形、牛乳パックアート、かみつきへび(指ハブ)など様々。 マスメディアやカルチャーセンターなどで紹介される手芸や工芸の手法を参考に、紙や端布などの家庭内で生じる廃棄物を利用して素人が 制作するため、概して安っぽい見た目である。制作者が飽きるまで作品が増え続けること、室内をもっさりとした脱力系の雰囲気にしてしま うことから、他人からは疎まれることも多い。 オカンアートは主婦の創作活動/作品全般を指すが、自己満足的な創作レベルの作品に対する皮肉として、あるいはそのキッチュさを評価するサブカルチャー的文脈において特に用いられる。この呼び名は文字通り制作者を「おかん」とみなす鑑賞者、すなわち子ないし近親者の視座から与えられており(2003年ごろ電子掲示板2ちゃんねるにおいて娘が母親の作品を紹介したことに端を発して命名された)、愛情や諦念といった鑑賞者側の主観的ニュアンスも強く含まれる。(Wikipediaより)

 

おかんアートの定義
1.基本的に、非常に役に立つとは言い切れないが勢いはある
2.いらないものの再利用(眠った子を起こす)
3.飾る場所に困る。飾るときはビニールに入れたままにしたりする
4.部屋のあらゆる場所に侵攻してくる
5.センスが良いなど気にせず、セメントのズレなんかも気にしない
6.なのに、暖かみだけは、熱いほどある
7.作りすぎて置き場がなくなり、人への配布をスタートする
8.置いた瞬間、どんなにおしゃれな部屋ももっさりさせる破壊力大
9.とぼけた顔にイラッと来るか、なごまされるかはあなた次第
10.フィーリングで作るキティとドラえもんは危険
(下町レトロに首っ丈の会『おかんアートー兵庫・長田おかんアート案内ー』より引用)

 

おかんアート種明かしの部屋
citamatiretro.wixsite.com/okanart

おかんアートと現代アートをいっしょに展示する企画展|特設ウェブサイト
okanart.jp

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作家
青木陵子池内美絵伊藤由紀尾本節子木畑高治香坂司登美下町レトロに首っ丈の会中村協子新居光子西村みどり藤岡純子藤田孝子フジタマムラギしマナヴ森田麻祐子八木春香山田二三江
会場
京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA
展示室
@KCUA 2
会期
2020年8月8日(土)2020年8月30日(日)
主催
京都市立芸術大学
おかんアートと現代アートをいっしょに展示する企画展実行委員会
助成
京都市文化芸術活動緊急奨励金
京都府文化力チャレンジ補助事業
企画
フジタマ
下町レトロに首っ丈の会 伊藤由紀 山下香(代表)
お問い
合わせ

京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA
Tel: 075-585-2010
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お問い合わせフォームからお送りください。

Installation Views

会場写真

写真:大島拓也