SPECIAL EXHIBITIONS
KYOTO EXPERIMENT 2021 AUTUMN
チェン・ティエンジュオ「牧羊人」
パフォーマンスから映像、デザイン、ファッション、電子音楽、宗教まで、ジャンルやメディアを自由に横断する中国ミレニアル世代の旗手、チェン・ティエンジュオによる日本での初個展を開催した。チェンの作品制作の過程において、パフォーマンスはのちに独立した映像作品へと発展を遂げ、それをさらに彫刻や絵画、空間と融合させることで、新たなパフォーマンスの舞台を生み出し、創造的で有機的な進化を重ねていく。
本展のタイトルである「牧羊人」(ムーヤンレン)は、中国語で「羊飼い」を意味し、多くの宗教において「失われた魂の探究」を意味するメタファーであり、転じて精神的変容の出発点を象徴する。
最新の映像作品《The Dust》にもとづくパフォーマティブ・インスタレーションを展開したメインルームでは、チェンのディレクションによる音楽ライブとDJパフォーマンスを会期直前の2日間に開催。チベット系仏教の信者であり、現代のクラブカルチャーにも精通するチェンの手によって、神秘的な宗教儀式とレイブパーティが混淆したような祝祭的空間を出現させた。また、旧作の《TRANCE》や《ISHVARA》、《An Atypical Brain Damage》などと併せて回顧的に紹介することで、キッチュでクイア、そして恍惚に満ちたチェンの精神世界へ多面的に接近できる機会となった。
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- 作家
- チェン・ティエンジュオ
- 会場
- 京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA
- 展示室
- @KCUA 1, 2, Gallery B, C
- 会期
- 2021年10月5日(火)–2021年10月31日(日)
- 企画
- KYOTO EXPERIMENT, 京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA
- 制作
- partner in crime
- 主催
- 京都国際舞台芸術祭実行委員会、京都市立芸術大学
- お問い
合わせ -
京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA
Tel: 075-585-2010
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Artist Profiles
作家プロフィール
作家プロフィール
- チェン・ティエンジュオ
- 1985 年北京生まれ。ロンドンのセントラル・セント・マーチンズをグラフィックデザインの学位、チェルシー・カレッジ・オブ・アートでファインアートの修士号を取得。
2012 年に帰国後は中国で複数の展覧会で発表、2015 年にはパリのパレ・ド・トーキョーで海外初の個展を開催。絵画・彫刻・映像のほか、パフォーマンスを制作する。カラフルでグロテスク、キッチュなイメージを用いてアジアの心霊主義やLGBT、イコノグラフィー、舞踏、ヴォーギングやクラブカルチャーについて直接的に言及し、消費主義や超越主義といったテーマに触れながら我々を取り巻く道徳的態度の崩壊と信念との間を接続する。厳密に台本に沿ったストーリーや思考、政治的声明と、現代のクラブ文化やカウンターカルチャーとを織り交ぜる。
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