展示風景 撮影:大島拓也

KCUA OPEN CALL EXHIBITIONS

2016年度 学内申請展

通りぬけフープ

本展のタイトル「通りぬけフープ」は、そのテーマである「通過すること」を表している。孔版画であるシルクスクリーンでは、製版された版をインクが通りぬけることで、モチーフが支持体の上に定着しイメージとして現れる。こうした物質に限らず、情報や経験、時間なども通過するものと捉え、8名の作家がそれぞれのアプローチによって制作した合計29点の作品を発表した。これは、展覧会場を一つの通過地点として、作家と、鑑賞者の双方の立場からこのテーマを考察するための問いかけであったといえよう。
また、会期中にはテーマの言語化に比重を置き、哲学者で芸術学者の吉岡洋氏を招いてトークイベントを開催。テーマを分解し理解を深めると共に新たな視点を発見する機会となった。また閉館後の展覧会場で行われた作品鑑賞ツアーでは、凝視しないと見えないことや見逃してしまうことに着目し、出品者とイベント参加者による意見交換が行われた。

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作家
青木加奈伊山由香小西景子齋藤華奈子藤田紗衣水谷昌人宮木亜菜藪下紘可
会場
京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA
展示室
@KCUA 1
開催日数
14日間
(2016年8月20日(土)2016年9月4日(日))
主催
京都市立芸術大学
お問い
合わせ

京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA
Tel: 075-585-2010
メールでのお問い合わせは、
お問い合わせフォームからお送りください。

Installation Views

会場写真

展示風景 撮影:大島拓也

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通りぬけフープ オープニング・パーティ

会場:京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA
日時:2016年8月20日(土) 17:00

 

通りぬけフープ 出展作家 宮木亜菜によるパフォーマンス

「通りぬけフープ」出展作家の宮木亜菜が会期2週間のうちの前半7日間、展覧会会場にてパフォーマンスを行います。
会場:京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA
日時:2016年8月20日(土) – 8月27日(土)

 

通りぬけフープ トークイベント:吉岡洋

「通りぬけフープ」のタイトルに含まれる“通りぬけ”を、様々な観点から読み解くトークイベントを開催します。
ゲスト:吉岡洋(美学・芸術学者)
会場:京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA
日時:2016年8月27日(土) 14:00

 

通りぬけフープ 展覧会鑑賞ツアー:山田毅

閉館後の「通りぬけフープ」展覧会会場を舞台とした鑑賞ツアーを開催します。作家の痕跡を探しながら実際に展覧会の“通りぬけ”体験をしていただきます。
ゲスト:山田毅(Kansai Art Beat KABlog 編集長)
会場:京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA
日時:2016年8月28日(日) 19:00

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